マツエクは、マスカラやビューラー不要で、ナチュラルかつ華やかな目元を実現できるため、多くの女性に支持されています。しかし、施術後のメンテナンスや正しいケアを怠ると、マツエクの持ち（モチ）が短くなってしまい、せっかくの美しい仕上がりが台無しになりかねません。特に、日々の洗顔はマツエクの長持ちにとって非常に重要なポイントです。本記事では、洗顔方法の正しい手順や選ぶべき洗顔料、さらにはマツエクを美しく保つためのコツ・ポイントについて、詳しく解説していきます。
マツエクを長持ちさせるための洗顔のポイント
マツエクは、自まつ毛にエクステを接着する方法で行われるため、グルーと呼ばれる接着剤が鍵となります。このグルーは、まだ完全に固まっていない状態だと水分や摩擦に弱く、簡単に取れてしまうため、洗顔やクレンジングの際に注意が必要です。以下に、マツエクを長期間キープするための洗顔のポイントをまとめました。
1. 洗顔前のクレンジングでアイメイクを丁寧にオフ
洗顔そのものよりも、クレンジングでのケアがポイントです。アイメイク（アイラインやアイシャドウ）は、綿棒や指を使って丁寧に、マツエクに触れないようにオフしましょう。オイルフリーや油分が少なめで「マツエクOK」と明記されたクレンジングを選ぶことで、グルーに不要な負担を与えることなくメイクを落とすことが可能です。
2. 泡で洗う洗顔方法
洗顔料は、泡立ちのよい泡タイプを利用することがおすすめです。細かい泡により、摩擦を最小限に抑え、まつげの根元から毛先にかけて優しく洗い上げることができます。横擦りやゴシゴシとこするのは、マツエクや自まつ毛にダメージを与える原因になるため、必ず泡で優しく押し洗いするように心がけましょう。
3. ぬるま湯で洗い流す
洗顔料を洗い流す際は、直接シャワーで強い水流を当てるのではなく、ぬるま湯を手にすくいあげて、顔に優しくかけるようにしましょう。熱いお湯はグルーを溶かしてしまう可能性があり、冷たい水では汚れがしっかり落ちにくくなるため、適温のぬるま湯がマツエクや肌にとって最適です。
4. タオルでの水分拭き取りは優しく
洗顔後の拭き取りも、マツエクを守るための大切な工程です。ゴシゴシと擦らず、タオルやティッシュで軽く押さえるようにして水分を吸い取ります。さらに、必要に応じてドライヤーの冷風で下からふんわりと乾かすことで、下がりめになってしまったまつ毛を上向きに整えることも可能です。
洗顔料選びがカギ！マツエクに優しい成分とおすすめ商品
洗顔料自体に含まれる成分も、マツエクのモチを左右する大切な要素です。マツエクに対しては、界面活性剤やオイル成分の多量使用は避け、刺激の少ない洗顔料を選ぶことがポイントとなります。ここでは、洗顔料選びのポイントとともに、マツエク対応が評価されているおすすめの洗顔料・クレンジングオイルを詳しくご紹介します。
洗顔料選びのポイント
- 界面活性剤ができるだけ少ないもの
- オイル成分が含まれていない、または少なめのもの
- 摩擦を抑えるため、泡での洗浄が可能なもの
- W洗顔不要で、クレンジングと洗顔が一度に済むタイプもおすすめ
おすすめ洗顔料・クレンジングオイルの紹介
| 商品名 | 特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 〇〇クレンジングオイル | 高級美容オイル8種配合。W洗顔不要でマツエクに優しい。摩擦を最小限に抑えながら、しっかりメイクや皮脂汚れをオフ。 | 約1,980円（税込） |
| △△プログラム クレンジングオイル | 敏感肌向けの医薬部外品。肌荒れ予防成分配合で、優しく洗いながらもしっかりとメイクを落とす。 | 約2,750円（税込） |
| ファンケル マイルドクレンジングオイル | 無添加で肌に負担をかけず、摩擦レスの処方でマツエクにも安心。洗い上がりはサラサラで、しっかり汚れを落とす。 | 約1,870円（税込） |
※上記は一例です。自分の肌質やメイクの濃さに合わせて、ドラッグストアなどで実際に試しながら選ぶと良いでしょう。
具体的な洗顔方法のステップバイステップガイド
ここからは、マツエクをしている方が普段の洗顔で取り入れるべき具体的な手順を、ステップごとに解説します。正しい手順を守ることで、マツエクの劣化を防ぎ、保ちやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ1：クレンジングでアイメイクを落とす
まずは、洗顔に入る前の準備として、アイメイク（アイラインやアイシャドウ）をしっかりオフします。クレンジング剤はオイルフリーや「マツエクOK」と記載されたものを使い、綿棒やコットンに液を含ませ、まつげには極力触れないように、優しくメイクを落としていきます。
ステップ2：洗顔料を泡立てる
洗顔料は手の平や洗顔ブラシを使ってしっかりと泡立てます。たっぷりの泡ができるタイプを選ぶことで、物理的な摩擦を防ぐとともに、余分な皮脂や汚れを浮かせる効果が期待できます。目元周りは特にデリケートなため、泡で優しく包み込むようにしましょう。
ステップ3：優しく洗う
泡ができたら、顔全体に広げつつ、特にマツエクの部分は意識的にこすらないように洗います。まつ毛の根元から毛先に向かって、「押し洗い」するイメージで、軽くパッティングするように洗います。むやみに指や手でガシガシと擦らないように注意してください。
ステップ4：十分に洗い流す
泡で洗った後は、ぬるま湯を手に取り、顔全体に優しくかけながら十分にすすぎます。直接シャワーを当てるなどの強い水流は、マツエクのグルーにダメージを与えるため避け、手ですくいあげたぬるま湯でゆっくりと流してください。
ステップ5：優しくタオルで水分除去
洗い終わったら、柔らかいタオルで水分を押さえるようにして拭き取ります。こすらずに、軽く押し当てるだけで大丈夫です。タオルで拭いた後、必要であればドライヤーの冷風を、下から優しく当てることで、下がりがちなまつ毛を上向きに整えることができます。
洗顔以外のマツエク維持のためのケア方法
洗顔だけでなく、マツエクの長持ちには日常生活全般で気をつけることが必要です。ここでは、洗顔以外に取り入れると良いマツエクのケア方法について解説します。
施術後6時間は水分と接触を避ける
マツエクのグルーは施術後すぐには固まらず、完全に乾くまでに約6～24時間かかるとされています。そのため、施術直後はクレンジングや洗顔、また汗や涙など水分に触れないように注意が必要です。特に施術当日は、なるべく顔を濡らさないようにすることで、グルーの効果を長く保つことができます。
まつ毛美容液で自まつ毛をケア
マツエクは自まつ毛に装着されるため、自まつ毛のコンディションも非常に重要です。まつ毛美容液や専用のトリートメントを朝晩のスキンケアに取り入れることで、自然なまつ毛のハリ・コシを保ち、エクステがしっかりと付き続ける環境を作ることができます。種類は多岐に渡るため、マツエクでも使えるものを選び、自分のまつ毛に合った商品を見つけることが大切です。
睡眠時の注意点：仰向けで寝る
就寝中もマツエクにダメージが及ぶことがあります。特にうつ伏せや横向きで寝ると、枕や布団との摩擦によりマツエクが取れてしまう可能性があるため、なるべく仰向けで寝るように心がけましょう。また、髪の長い方は、寝る前に髪をまとめるなど、マツエクとの絡まりを防ぐケアも有効です。
メイク方法の工夫
日中のメイクにおいても、マツエクに負担をかけないように工夫することが大切です。例えば、アイラインを引く際は筆タイプを選び、まつ毛の根元ではなく隙間を埋めるように優しく描くと、マツエクへの摩擦を最小限にできます。また、マスカラを使用する場合は、マツエク対応のものを選び、なるべく重ね塗りせずに適量を守ることで、マツエクへの負担を減らすことが可能です。
洗顔料・クレンジングの成分に注目！注意すべきポイントとは
マツエク用の洗顔料を選ぶ際には、成分表示をチェックすることが重要です。以下に注意すべき成分と、その理由について解説します。
界面活性剤
界面活性剤は、メイクや皮脂の汚れを浮かせて落とすためには欠かせませんが、マツエクのグルーに対して悪影響を及ぼす場合があります。特に過剰な使用や刺激性の高い界面活性剤は、マツエクを早期に劣化させる原因となります。そのため、洗顔料を選ぶ際には刺激の少ない成分が使用されているものを選びたいところです。
オイル成分
オイル成分は、肌に潤いを与えながらもべたつきを防止する効果がありますが、マツエクの場合、油分が過剰になるとグルーとの相性が悪く、マツエクが取れやすくなるリスクがあります。オイル成分が含まれている場合は、「マツエク対応」と明記された商品や、クレンジングと洗顔が一度にできるタイプを積極的に選ぶと良いでしょう。
スクラブや粒子状の成分
角質ケアや毛穴の洗浄効果が期待できるスクラブ入りの洗顔料は、肌には効果的ですが、マツエクをしている場合は避けるべきです。スクラブ成分がグルーの隙間に入り込み、摩擦や刺激となってマツエクの劣化を促してしまうため、クリーム状や泡状の洗顔料で優しく洗うタイプが推奨されます。
マツエクユーザーからのよくある質問（Q&A）
ここでは、実際にマツエクをしている方々から寄せられるよくある質問と、その回答をいくつかご紹介します。
Q1. マツエクは洗顔時に毎回落としても大丈夫ですか？
A. 基本的には、メイクをしている場合は洗顔前のクレンジングでしっかり落とすことが重要です。マツエク自体は、洗顔料でこする際に摩擦がかかると取れてしまうことがあるため、丁寧に泡で洗うことを心がけてください。また、クレンジング後の洗顔は優しい泡洗顔剤を使用することで、マツエクの負担を軽減できます。
Q2. 施術直後の洗顔や入浴はどうすれば良いですか？
A. マツエクのグルーは、施術後約6時間から24時間かけて完全に固まります。そのため、施術直後はなるべく洗顔や入浴、汗や涙に触れないようにすることが大切です。もしどうしても顔を洗う必要がある場合は、ぬるま湯や弱い水流を心がけるようにしましょう。
Q3. まつ毛美容液はどのように使えば良いですか？
A. まつ毛美容液は、朝晩のスキンケア後に、清潔なまつ毛に塗布するのが基本です。指先や専用ブラシで優しく塗ることで、まつ毛の根元や先端に潤いが補給され、グルーやマツエク全体のキープ力を高めることができます。マツエク専用の美容液も市販されているので、自分のまつ毛に合った商品を選んでください。
Q4. マツエクメイクで注意すべき点はありますか？
A. マツエクメイクの際は、アイラインを引く時に筆などの柔らかいツールを使用し、まつ毛やエクステの根元に過度な刺激を与えないよう注意が必要です。また、マスカラはマツエク対応のものを選び、重ね塗りは避けるようにすることがポイントです。メイクの際の摩擦がマツエクに悪影響を及ぼすこともあるため、なるべく負担をかけないよう心がけましょう。
マツエクを長持ちさせるための洗顔のまとめと今後のケア
これまで紹介してきた通り、マツエクの長持ちの秘訣は「洗顔」に尽きます。正しいクレンジングの方法、泡立ちの良い洗顔料の選択、ぬるま湯での優しいすすぎ、そしてタオルによる水分除去といった、日々のケアを徹底することで、マツエクの美しさを保つことができます。また、施術後の水分管理や、まつ毛美容液による自まつ毛のケア、睡眠時の注意点など、洗顔以外の日常生活での工夫も、マツエクのキープには欠かせません。
正しい洗顔方法をマスターすれば、摩擦や刺激によるダメージを最小限に抑え、マツエクと自まつ毛の健康を同時に守ることができます。これにより、マツエクのリペアの頻度を減らし、綺麗な目元を長く維持することが可能になります。
最後に
マツエクは、毎日のケア次第で魅力を長持ちさせることができる、非常に繊細な美容施術です。洗顔時の正しいケア方法と、マツエクに優しい成分の洗顔料を選ぶことで、グルーの接着力を保ち、目元全体の美しさをキープできます。ぜひ、今回ご紹介した具体的なステップや注意点を、日々のスキンケアルーチンに取り入れてみてください。自宅でのひと手間が、サロンでの仕上がりにも差がつく、そんな美の秘訣となるでしょう。
美しいまつ毛とキュートな目元を長く保つために、クレンジング・洗顔はしっかりと見直し、毎日のケアを大切にしましょう。これからも、ご自身のライフスタイルにあった無理のない方法でマツエクを楽しみながら、目元の美しさと自信をキープしてください。
