現代はパソコンやスマホを長時間操作するデスクワークが当たり前になり、首や肩のこりでお悩みの方も多いのではないでしょうか。血行不良や筋肉の緊張が続くと、集中力の低下や頭痛、さらには目の疲れや不眠にもつながります。毎日忙しく働くビジネスパーソンや在宅ワーカーにこそ、短時間でできるケアが必要です。今回はわずか5分で首・肩まわりをすっきりさせるストレッチを3つご紹介します。日々のリセット習慣に取り入れて、疲れ知らずの身体を手に入れましょう。
首・肩こりの原因
首や肩のこりは、表面的な痛みだけでなく、身体全体の不調を引き起こすサインです。まずは原因を知り、正しく対処することが大切です。
長時間同じ姿勢による筋膜の緊張
デスクワーク中、下を向いたまま画面を見続けると、首の後ろから肩甲骨上部にかけて筋膜が収縮し固まります。
筋膜が緊張すると、血管やリンパの流れが滞りやすくなり、老廃物が蓄積して痛みを感じやすくなります。
こりが慢性化すると、自分でほぐすのが難しくなり、悪循環に陥ることもあります。
目の疲れによる連動コリ
モニターやスマホを長時間見ると、目の周りの筋肉が緊張します。これが首や肩の筋肉ともつながっているため、目疲れが首こりとして現れることがあります。
視界がかすむ、目がショボショボするなどの症状があるときは、首・肩のストレッチと合わせて目元リリースも行うと効果的です。
疲れ目によるこりを放置すると、頭痛やイライラの原因にもつながります。
ストレスと自律神経の乱れ
ストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れ、血管が収縮しやすくなります。血流不足は筋肉を硬くし、こりを助長します。
緊張状態が続くと、首や肩だけでなく背中や腰にも負担がかかり、全身の疲労感を引き起こします。
深呼吸や軽いストレッチで副交感神経を優位にし、リラックス状態を取り戻しましょう。
5分でできる首・肩ストレッチ
ここからは、どなたでもオフィスや自宅で簡単にできる5分ストレッチを3つ紹介します。それぞれ30秒ずつ、呼吸を止めずにゆったり行いましょう。
ストレッチ1: 首横倒しストレッチ
首の側面から肩にかけての筋肉をじっくり伸ばします。
【手順】椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。右手を軽くイスの座面に置き、左手で頭を右に倒します。反対側も同様に。各30秒。
【ポイント】肩が上がらないようにリラックスさせ、あごを軽く引くと効果的です。ゆっくり深呼吸を続けましょう。
ストレッチ2: 肩甲骨はがし
肩甲骨まわりの筋肉を緩め、背中~首の連動コリを改善します。
【手順】両手を胸の前で組み、肘を曲げたまま肩甲骨を内側に寄せるイメージで組み合わせます。そのままゆっくり背中を伸ばし、肩甲骨を引き寄せるように30秒キープ。反動はつけずに静止します。
【ポイント】肩が上がらないように注意し、肩甲骨を真ん中に寄せる感覚を意識してください。呼吸は止めずに。
ストレッチ3: 胸開き姿勢
胸郭を広げることで巻き肩を改善し、首・肩の負担を軽減します。
【手順】背筋を伸ばして椅子に座り、両手を後ろで組んで手のひらを合わせます。胸を張るように組んだ手を後ろへ引き、10秒ずつ3セット。
【ポイント】肩甲骨を寄せながら胸を開くイメージで行い、肘は軽く曲げて無理なく。呼吸を深く続けてください。
ストレッチ効果を高めるコツ
ストレッチの効果を持続させ、習慣化するためのポイントを押さえましょう。
深い呼吸を意識する
呼吸を止めると筋肉が硬くなりやすくなります。吸うときに肋骨を広げ、吐くときにこり部分を意識すると血流が促進されます。
ストレッチ中は「数をこなす」よりも「呼吸とともに筋肉をしっかり伸ばす」ことを優先してください。
リラックスした状態で行うほど、自律神経のバランスも整いやすくなります。
鏡でフォームを確認
正しい姿勢で行わないと、伸ばしたい筋肉にアプローチできません。鏡を活用して猫背や反り腰をチェックしましょう。
特に胸開きストレッチは肩甲骨の動きが見えづらいため、横向きの鏡やスマホのカメラで角度を確認すると効果が上がります。
フォームが崩れると別の部位に負担がかかるため、無理なく正しい姿勢で行ってください。
1日の習慣に組み込む
こまめに数回行うことで疲労が蓄積しづらくなります。朝の準備時、昼休みの終わり、退社前など、タイミングを決めると続けやすいでしょう。
5分あれば3種すべて行えます。デスクの横にストレッチマットや姿見を用意しておくと、自然と習慣化します。
仕事の合間だけでなく、テレビを見ながらや家事の合間にも取り入れてみてください。
まとめ
デスクワークによる首・肩のこりは、血流悪化や筋膜の緊張、ストレスなど複数の要因が絡み合って起こります。しかし紹介した5分ストレッチを習慣化すれば、日々の疲れをリセットし、集中力やパフォーマンスも向上します。
深い呼吸と正しいフォームを意識しながら、朝・昼・夜のルーティンに組み込み、ご自身の体調改善に役立ててください。定期的なケアで、すっきり軽やかな首・肩を取り戻しましょう。
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